thyme
コモンタイム(2014.6.30)

 
シソ科の常緑。小低木です。和名を、タチジャコウソウと言います。
種類は、コモンタイム。他に、柑橘系の香りを持つレモンタイムやオレンジタイムが有ります。
古代ギリシャでは、優雅な香りと称し、『タイムの香りがするような』と賛美の台詞が流行ったとか。

自然にドーム形に生育し、花の最盛期にはすっぽりと花に覆われます。
枝から根を下ろし、どんどん増えてきます。

また、小枝に触れるだけでも清涼感のある香りが漂います。
タイムは、体を強壮するハーブとして有名で、料理には、ブーケガルニに
用いられているので、皆さん利用したことがあるかと思います。
私は、チキンや白身魚の煮込み料理に、香り付けとして用います。
若葉は香りが強いので、少しの量でOK。
スパイスを上手に使いこなした時は、ちょっとだけ、料理の腕が上がったようで、
自己満足しています。

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精油のお話・・・花と茎葉から、水蒸気蒸留法により採取されます。

NARDでは、
タイム・ゲラニオール、タイム・サツレオイデス、タイム・マストキナ、タイム・チモール等々
(CT)ケモタイプによる分類がされています。
ここでは、コモンタイムである、CT タイム・ゲラニオールについてお話します。

主要含有成分表      提供;KENSO
モノテルペンアルコール類・ゲラニオール 20-70%
・リナロール
エステル類・酢酸ゲラニル 10-45%
・プロピオン酸ゲラニル
セスキテルペン炭化水素類(+)・β-カリオフィレン
・ゲラニオールには、子宮収縮作用があるので、妊婦さんには使用しない。

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芳香成分類の主な作用と芳香分子の固有作用について
今までに発見されている、芳香成分がもたらす人体への影響は、下記を参考にしてください
モノテルペンアルコール類・抗菌作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗真菌作用 3+
・免疫調整作用 3+
・神経強壮作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

・ゲラニオール
   (鎮痛作用、興奮作用、収れん作用、抗不安作用
    皮膚弾力回復作用、子宮収縮作用)
・リナロール
  (鎮静作用、血圧降下作用、抗不安作用)

エステル類・鎮痙攣作用 3+
・神経バランス回復作用 3+
・鎮静作用 3+
・鎮痛作用 3+
・抗炎症作用 3+
・血圧低下作用 3+
固有作用

セスキテルペン炭化水素類(+)・強壮作用 3+
・刺激作用 3+
固有作用

NRAD JAPAN 編集:ケモタイプ精油事典より引用

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